次に、歌詞が批評的であるということ。同時代性と普遍性を兼ね備えている。《何らかの凄そうな強そうな偉そうな何らかのチカラにやられてんな/そんなもんなん?そうなん? お前の自我はそんなもんちゃうやん》(“KOKYAKU満足度1位”)、《小ボケにマジレスするボーイ 小ボケにガチギレするガール/君の許容が 平和に繋がる ボケろよ 現代人よ》(“小ボケにマジレスするボーイ&ガール”)、《自分のやり方で/ゆるりと時代を作れ ゆとりロック》(“ゆとりロック”)。おもな作詞を手がけるこやまは、おちゃらけキャラというより実は暗い人間である、というのは周知のとおりだと思うが、彼の持つちょっとした棘が、リテラシーばかり高まり自分を棚に上げた潔癖症状態とでも言うべき2018年のムードのなかで、批評として機能している。で、それはロックが本来果たすべきものでもあるのだ。だから彼らはもう、憧れや衝動だけでやっている向こう見ずな若手ではなく、シーンになくてはならないバンドへと飛躍を遂げたのである。というわけで、「ヤバTをコピーして育ちました!」みたいな、ヤバT世代の後進が出てくる日もそう遠くないんじゃないかって気がしている。(秋摩竜太郎)
今週の一枚ヤバイTシャツ屋さん『Tank-top Festival in JAPAN』
2018.12.20 16:30
次に、歌詞が批評的であるということ。同時代性と普遍性を兼ね備えている。《何らかの凄そうな強そうな偉そうな何らかのチカラにやられてんな/そんなもんなん?そうなん? お前の自我はそんなもんちゃうやん》(“KOKYAKU満足度1位”)、《小ボケにマジレスするボーイ 小ボケにガチギレするガール/君の許容が 平和に繋がる ボケろよ 現代人よ》(“小ボケにマジレスするボーイ&ガール”)、《自分のやり方で/ゆるりと時代を作れ ゆとりロック》(“ゆとりロック”)。おもな作詞を手がけるこやまは、おちゃらけキャラというより実は暗い人間である、というのは周知のとおりだと思うが、彼の持つちょっとした棘が、リテラシーばかり高まり自分を棚に上げた潔癖症状態とでも言うべき2018年のムードのなかで、批評として機能している。で、それはロックが本来果たすべきものでもあるのだ。だから彼らはもう、憧れや衝動だけでやっている向こう見ずな若手ではなく、シーンになくてはならないバンドへと飛躍を遂げたのである。というわけで、「ヤバTをコピーして育ちました!」みたいな、ヤバT世代の後進が出てくる日もそう遠くないんじゃないかって気がしている。(秋摩竜太郎)