4人の空気はそもそもいいんですけど、河野さんが入ってもっとよくなった。純粋に「音楽って楽しいよね」ってもう一回思えてる(渋谷)
NHK夜ドラの主題歌“涙の正体”に劇中歌の“片想い”をカップリングしたニューシングル『片想い / 涙の正体』を3月12日にリリースしたSUPER BEAVER。“涙の正体”については前回(3月号)のインタビューでメンバー全員に語ってもらったが、もうひとつの“片想い”を聴いて、なるほどと思った。“涙の正体”もいい曲だが、“片想い”と合わさることで、さらに深く、そして解像度高く響いてくる感じがしたのだ。もちろん逆も同じ。“片想い”は“涙の正体”があってこそ、そこに描かれる繊細な心情はよりビビッドに伝わってくる。とても近い感情を描きながら距離感や角度の違う2曲がひとつになることで、このシングルはとても豊かな作品になった。そしてその豊かさは、結成20周年に突入する今だからこそSUPER BEAVERが手にし得たものだ。さまざまな経験を経て広がった視野と、20年ずっと貫いてきた想いの両方を今まで以上にクリアに表現しきることのできる今のSUPER BEAVERは、やはり最強だと思う。
今回は渋谷龍太(Vo)と柳沢亮太(G)のふたりに、そのシングルをはじめ続々と出てくる最新トピックについて片っ端から語ってもらった。今や「5人目のSUPER BEAVER」と言っていいほど重要な存在となったアレンジャー/キーボーディストの河野圭とともに楽曲に新たな風を吹かせまくったアコースティックツアー「アコースティックのラクダ 2025 〜突然トッツゼン〜」で感じたバンドとしての変化、そして4月5日、6日の2日間、さいたまスーパーアリーナにUVERworld、THE YELLOW MONKEYを迎えそれぞれと2マンを行う自主企画「現場至上主義2025」に込めた意思。アニバーサリーならではのお祭りが次々とぶち上げられていくように見える一方で、そこにはSUPER BEAVERが積み重ねてきたものが確実に息づいている。
インタビュー=小川智宏 撮影=TAKAKI_KUMADA
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年5月号より抜粋)
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