5月17日の大阪・ヤンマースタジアム長居から6月1日の神奈川・日産スタジアムにかけて、初のスタジアムワンマン「OFFICIAL HIGE DANDISM LIVE at STADIUM 2025」を行うOfficial髭男dism。そこに向けてのキックオフであり、そしてインディーズデビュー10周年を祝う一夜でもあるファンクラブ限定のスペシャルライブ「one-man live 2025 -UNOFFICIAL-」。昨年は藤原聡(Vo・Pf)の休養明け一発目として行われたこの「UNOFFICIAL」だが、今年はそれとはまったく違う意味合いにおいて、でもあの時と同じようにバンドとファンの密接な関係を満員のライブハウスで見せつける、素晴らしい夜となった。今日やった昔の曲で出会った人がここにいるかもしれない。
すべての曲に思い出という接点があるから──
SEが鳴り響き、まばゆいライトが会場を照らし出す。大歓声が沸き起こる中、藤原が拳を突き上げて叫んだ。「さあ行きますか! Zepp Yokohama!」。そして“Amazing”の華やかなサウンドが鳴り響き、ライブは幕を開けた。ぎゅっと濃縮されたようなグルーヴが場内に響き渡る。スポットライトに浮かび上がった小笹大輔(G)のプレイに、ホーンセクションの鋭い音に声を上げて応えるオーディエンス。いきなりの熱狂ぶりが、このライブの特別さを物語っている。(以下、本誌記事に続く)
文=小川智宏 撮影=TAKAHIRO TAKINAMI
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年7月号より抜粋)
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