【JAPAN最新号】Ado、歌はいかに深まり、どこまで「世界」は近づいているのか? 全40曲の軌跡『ベストアドバム』、そして彼女の目に映る物語は今──第三章の始まりを語る

【JAPAN最新号】Ado、歌はいかに深まり、どこまで「世界」は近づいているのか? 全40曲の軌跡『ベストアドバム』、そして彼女の目に映る物語は今──第三章の始まりを語る

澱んだ想いでもいいんです。誰かの負のエネルギーを吸収する役割でもいいので、「誰かのため」に私がなれたら。
それが私の人生の幸せだなって思うんです。今の幸せはそれだなって

過去のどのインタビューよりも、明晰でクリアな言葉が並ぶAdoインタビューになった。

Adoの話を聞いて驚かされなかったことは一度もないが、今回ほどはっきりと具体的な言葉でもって、「次のAdo」と「世界」が語られたことはなかった。何かの予感や感覚越しに語られた未来ではなく、すでに「見えて」いる現実のように語られている。これほど明確なビジョンと言葉をもって未来予想図を語ることができるアーティストがAdoのほかにどれだけ存在しているのか。
Ado、22歳。Adoは今日もその知性と意志をガンガン燃やしながら、日本と世界を結ぶ最短距離を疾走している。
Adoは今年、二度目のワールドツアーに出る。世界33都市、動員数は50万人超。二度目にして、いよいよ完全無欠のサクセスを目指す挑戦となる。4月26日から始まるこの破格の挑戦を目前に語られたインタビューであることを思えば、僕の驚きにもきっと多く人が同意してくれるはずだ。
ただAdoが本当にすごいのは、そんな巨大な未来像に挑むその手前で、そのための武器をしっかりと、その手元で確かに磨き上げているということだ。
ほぼ全曲集ともいえる40曲収録のベストアルバム『Adoのベストアドバム』。“うっせぇわ”“ギラギラ”“踊”“阿修羅ちゃん”といった、圧倒的な腕力で時代を押し倒してみせた代表曲から、“新時代”“私は最強”“いばら”といったヒット曲、あるいは、“会いたくて”“向日葵”などセンチメンタルなバラードまで。Adoの軌跡が、文字通りすべて収められたアルバムだが、“エルフ”や“わたしに花束”といった新曲に見る、あまりに豊かな「深まり」こそが、Adoの確信の根差しているものである。
世界と日本の距離を無化させる、ただただ正しく、あらゆる価値観を超えて響く普遍の力──表現の粋を極めたユニバーサルな歌。この極限まで最適化された歌の力で、Adoは世界とつながろうとしている。40通りの革命を通して重ねてきた「実績」とその身に宿した「実力」。決して順番を違えることのない、この必然と根拠の歩みこそが、歴史的偉業そのものと呼ぶべき未来像の到来を信じさせてくれる確かな理由になっている。

世界への思いと歌の深まり、今その目に映る果たされるべき希望──。Adoが今語る「第三章」に、ともに夢を馳せてほしいと心から願う。

インタビュー=小栁大輔
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年5月号より抜粋)


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