JAPAN初のヨルシカ表紙巻頭特集をすると決まって、これは今の時代における音楽アーティストのあり方を問い直すというぐらいの、極めて重要な内容になると思った。『二人称』というタイトルの、書簡型小説とデジタルアルバムをそれぞれに発表するというのが、今回のヨルシカの新作なわけだが、その発想の斬新さと、妥協なく手間と時間をかけることで実現した、その作品レベルは、本当にとてつもない。しかも、そこには音楽/文学その他あらゆる創作物への愛に基づく、批評的なメッセージがある。さらに言うと、それは怒りのレベルに達したロックの熱を明らかに帯びている。それを最大限伝えるために、この特集は、計4万字を超える3本立てのインタビューで構成することになった。根本にはやっぱり現状への批判がある。
怒りですよ、怒り
そもそもヨルシカとはなんであるかに改めて迫るための第一部。その思想の根幹、そして『二人称』という作品の芯に触れるための第二部。さらにn-bunaが、野田洋次郎という世代は異なるけれど相似形のアーティスト魂を持つ表現者と初めて言葉を交わし、対話による化学反応を起こす第三部で、行けるところまでアクセルを踏んだ。結果、最後の対談は予定時間を大幅に超え、ここからさらにディープな内容になっていく後半は次号に掲載することに。いちアーティストの特集という枠からも大きくはみ出した、前代未聞の大特集をここに届ける。
インタビュー=古河晋 イラスト=日下明
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年4月号より抜粋)
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