米津玄師“IRIS OUT”の勢いが止まらない。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌として昨年9月15日に先行配信、9月24日に同作のエンディング・テーマとなった宇多田ヒカルとのコラボ曲“JANE DOE”とのダブルA面CDシングルとしてリリースされたこの曲は、リリースから5ヶ月が経つ今もヒットチャートを牽引中だ。
昨年の大晦日、米津は『NHK紅白歌合戦』に出場し、“IRIS OUT”の世界初となるスペシャルパフォーマンスを披露した。驚きの仕掛けや演出満載、HANAとのコラボも話題となったこのパフォーマンス映像はその後YouTubeで公開され、今も再生数を伸ばし続けている。かくいう僕ももう何回観たかわからないくらいなのだが、前年の“さよーならまたいつか!”のパフォーマンスも含め、『紅白』という巨大な番組を大股で闊歩するかのように完全に自分のフィールドに引き込んでしまうその映像は、米津玄師という存在の大きさと重要性を改めて思い知らせてくれる。というか、日本に限らず世界を見渡しても、これほど大きなスケールで、これほどカッティングエッジでクリエイティブでイノベーティブな表現を繰り広げ、しかもそれがポップスとして受け入れられるどころか、曲を出し、ライブをやり、メディアに登場するたびに支持を広げ続けているアーティストは類を見ないのではないかと思う。(以下、本誌記事に続く)
文=小川智宏
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年4月号より抜粋)
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