7月26日、27日には神奈川県横浜市・山下ふ頭で開催されるミセス史上最大規模のライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD〜」が控える中、リスナーを沸き立たせる新曲が続々と完成している。そのどれもが凄まじいまでのクオリティなのだ。細部にまで魂の宿るクリエイションに、毎度のことながら驚かされる。
まず、4月5日にリリースされた“クスシキ”に圧倒された。大人気アニメ『薬屋のひとりごと』の第2期第2クールオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲だが、ポップで軽快な耳心地に油断していると、サウンドは目まぐるしく展開し、大森元貴(Vo・G)の歌声は、まるで予測不能な人生を面白がるように転がっていく。まさに人生とは奇しき(くすしき)もので、陽と陰とは表裏一体。その理の中にあっては、「愛」もまた毒にも薬にもなるものだということを考えさせられる。
アンサンブルの緻密さにも言及すればキリがないほどに聴きどころたっぷりな楽曲だが、やはり歌詞への深読みが止まらない──(以下、本誌記事に続く。記事では、“クスシキ”の他、“天国”。“breakfast”のレビューも掲載!)
文=杉浦美恵
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年6月号より抜粋)
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