【JAPAN最新号】ブランデー戦記のロックに宿る「美しき混乱」と「尊き弱さ」がシーンに刺さる時──アルバム『BRANDY SENKI』で3人はついにメジャーデビューを果たす

【JAPAN最新号】ブランデー戦記のロックに宿る「美しき混乱」と「尊き弱さ」がシーンに刺さる時──アルバム『BRANDY SENKI』で3人はついにメジャーデビューを果たす

人や自分に対して弱さを感じるとき、いい/悪いではなくそれを尊いなと思う

ブランデー戦記、いよいよフルアルバムでメジャーデビュー!
これまで発表してきた楽曲のストリーミングやMVの視聴回数はどの曲もすべて上昇中で、ツアーのチケットも軒並みソールドアウトが続いている。邦ロックが好き、若手のバンドが好き、ではなくブランデー戦記が好き、なファン層が確実に膨張しているのは明らか。だってそういうバンドだからね。そんな中でのメジャーデビューの意味は大きい。

ブランデー戦記のロックはクールでスリージーな表面の奥にズキズキするような痛みがある。ブランデー戦記のポップにも淡いきらめきの奥にやはりズキズキするような痛みがある。それは、表面的にはなんとなくやり過ごせる若き日常の奥にある痛みそのもののようだ。その痛みを、ブランデー戦記は大げさにえぐり出すことはしない。かといって見て見ぬふりをして微笑むこともしない。痛みを持ったまま無表情に過ごす私たちの内なる混沌と矛盾をそのままリアルに描き出す。冷めたままでロックする。それが彼女たちのかけがえのない存在感の本質であると僕は思う。
まるで何度目かのバンドブームのような今のシーンの中で、ブランデー戦記がなぜ特別なバンドなのか、それが痛みとともに伝わりまくるデビューアルバムになった。

インタビュー=山崎洋一郎 撮影=人見郁也
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年6月号より抜粋)


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