8年前の2016年に再集結したザ・イエロー・モンキー。「ほんとの生と死を教えてやろう」って言われたんでしょうね。
「そんなに歌いたいなら、ほんとの生と死を歌わせてやるよ」っていうことですよ
そこからアリーナツアー、フェス出演、シングルリリース、『NHK紅白歌合戦』出演、ドーム公演、アルバムリリースと、まさに順風満帆で絶好調な快進撃を続けていた。が、それは2020年にコロナ禍によって阻まれた。東京ドーム公演の中止、という形で。
そこからの3年間、制限されたライブやスタジオライブの配信、ライブアルバムやベストアルバムのリリースなどでコロナ禍の中を闘ってきたが、さらに2023年10月に吉井和哉の喉頭がんの治療が公表された。
今年、2024年1月にリリースされたニューシングル『ホテルニュートリノ』と4月の東京ドーム公演はそこからの復活、つまりザ・イエロー・モンキーの2度目の復活である。そしてさらに、ニューアルバムも制作しているという。今回のインタビューはその復活第一声であり、8年前の復活から現在、そしてこれからを語った全ストーリーである。
目前に迫った東京ドーム公演への意気込みと期待と不安、ニューアルバムの制作状況と現時点での手応え、そしてこの8年間を経て大きく変わったアーティストとしての思想と人生観──そのすべてを吉井、エマ、ヒーセ、アニーの4人はじっくりと語ってくれた。
その言葉を聞けば、この「2度目の復活」がコロナ禍と吉井和哉の病気を乗り越えて活動を再開するということだけではなく、ザ・イエロー・モンキーがこれまで見せてこなかった新たな姿を見せていく次なる季節を迎えようとしているのだということが伝わるだろう。その新たな季節は、新曲“SHINE ON”、東京ドーム公演、そしてこのインタビューで語られたニューアルバムによって一気に眼の前に広がるはずだ。
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=岡田貴之
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年5月号より抜粋)
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