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秋頃リリース予定のフルアルバム『果実』に先駆け、2月末より始まる全国ツアー「水」を前に選抜した同作収録曲をファンと共有すべく配信されたEP。『果実』は「これまでとこれからが1曲1曲に凝縮されたベストアルバムのような作品」になるというが、この5曲の時点で相当に「濃い」。のっけからスタジアムロック調のギターリフが刻まれる“峠の鬼”に、己を地中の土竜に喩えつつ《竜となれ》と自ら鼓舞していく様がカタルシスを伴い描かれる“土竜”。ファン人気の高い「デッサンシリーズ」の実に23年ぶりの最新作であり、子への想いを切なくも温かみに満ちたメロディで綴った“デッサン#4”。実験性と大衆性とが高次で混交された「和のラウドロックアンセム」と言うべき“はみだし御免”。さらにはヴァン・ヘイレンマナーのハードロックに合わせ「レペゼン広島!」と繰り返される“SETOUCHI BOYS”のような飛び道具もある。来るフルアルバムへの期待を募らせつつ、このままでも充分すぎるほどに美味しい贅沢な『種』である。(長瀬昇)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年4月号より)
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