2022年の“もういいの?”以降、積極的に楽曲をリリースしながら、音を立てて自らの殻を破るように新しい自分たちの表現を築き上げてきたThis is LAST。その間には、結成以来連れ添ってきたメンバーであり、フロントマン菊池陽報(Vo・G)の弟でもある菊池竜静(B)の活動休止と脱退という、バンドにとってもファンにとっても残念な出来事もあったが、激動の中でも、彼らは前に進むことをやめなかった。そんな日々の集大成が、通算2作目のフルアルバムとなる『HOME』だ。今作に収められたすべての楽曲が、今のThis is LASTの姿をこれでもかと伝えてくる。“殺文句”や“拝啓、最低な君へ”など過去の代表曲のリテイクまでもが新たな響きを持っているのを聴くと、彼らがいかに強い意志を持って変わろうとしてきたかが、ひしひしと伝わってくる。さまざまなことを潜り抜け、手にした確かな自信はこのインタビューからも感じてもらえるだろう結成したばかりの「夢見てた少年たち」の気持ちに、今戻れてるなって
インタビュー=小川智宏 撮影=太田好治
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年5月号より抜粋)
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