2024年6月23日、日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブ「東京、夏のサイレン」。最後の曲“不革命前夜”を前に、かほはこう言った。3人で鳴らしたときのエネルギーは、4人のときと同じものを持っていると思う。
エネルギーは絶対引き継いでるから、それをNEEとして聴いて、感じ取ってほしい(夕日)
「この最後の曲で、4人でNEEのライブをやるのは最後になります。でも、私たちは3人でも十分かっこいいです。NEEが続く限りくぅの人生はずっと続きます。くぅの人生は終わらせません!」。
NEEの中心だったくぅが突然この世を去ってからわずか1ヶ月余り、悲しみは癒えるはずもなかったが、彼らはそう宣言することで、前に進み始めたのだ。
あれから1年、NEEはライブを重ねながらひとつずつ新たなページをめくり、そしてここにたどり着いた。
「4人のNEE」の集大成となるベストアルバム『博覧会』、そして3人でイチから作り上げたまっさらな新曲“マニック”。「新章の幕開け」なんて簡単には言えないが、近い未来に振り返ったときにそう言えるような節目を、彼らは自らちゃんと作り上げた。久しぶりに会った3人の目は燃えていた。さあ、ここからだ。(小川智宏)
インタビュー=小川智宏 撮影=フジイセイヤ(W)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年7月号より抜粋)
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