こんなバンドを待っていた! muqueを初めて聴いた時からずっとその感覚があったのだけど、JAPAN初インタビューを経て、絶対的な確信を持ってこのバンドを世に送り出したいと思った。muqueを「クール」や「おしゃれ」といった形容詞で語る人もいるだろう。そうじゃない。彼らはめちゃくちゃにアツいバンドだ。現行のグローバルシーンを見渡し次の国内トレンドとなり得る音像を作りあげたうえで、エモーションの塊を差し出してくる。トラックを手掛けるtakachiはもともとラウドロック系のドラマーで、ライブでは汗を撒き散らしながら大胆にビートをぶっ飛ばす。ボーカル・ギターのAsakuraが書くメロディと歌詞の隙間からは「自分を解放させてあげたい」という想いがこぼれ落ちていることも気になって、インタビューではその真相についても探らせてもらった。この音とソウルはすでにいろんな場所にいるリスナーを振り向かせているが、この先もっと多くの人の耳と心を震わすだろう。
インタビュー=矢島由佳子 撮影=小財美香子
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年6月号より抜粋)
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【JAPAN最新号】muque、シティポップの枠を超え、時代と共鳴するグッドミュージック──その奥にある「人間らしさ」を解き明かす!
2024.04.30 12:00