生まれ年は違うけど同学年ということでほぼ同い年、そしてキタニがヨルシカのサポートメンバーとしてベースを長年弾いていて、それぞれボカロPとして活躍していた時代も含めて付き合いはとても長い。なので始まる前は「なんで今なんですか?」「改めて話すことあるかな?」というノリだったのだが、今だからこそ、このふたりの対談は深いものになるに違いないと思ってお願いした。始まってみたら──これは今の時代において音楽の表現者としてどう生きるかを2つの対極から検証する、超重要対談になったと思う! それぞれのファンにとっても興味深い内容満載だと思うが、ふたりの感性と思想と生き様が重なりあったところに生まれる極めて解像度の高い「今」を楽しんで読んでほしい。僕は今でこそ薄まってきましたけどn-bunaという存在に対する劣等感がずっとあるんですよ(キタニ)
これを言えるのが彼のすごいところ。普通の人は負のエネルギーを客観視できない(n-buna)
インタビュー=古河晋 撮影=大野隼男[キタニ]
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年6月号より抜粋)
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