インディーズ時代の苦悩と気づきを描いた“雨粒をつけたまま”と、舞台に立つ者の孤独にふれる“スーパースター”。ちょっとした無遠慮の連鎖がポップに弾ける“餃子”と、溜息の雲が降らせた雨の下でファンクに踊る“Super Ball”。そして、愛せない苦しみの果てで透明を探し出す“Lip Noise”、人間が持つ清濁の狭間にあるダイヤを刻みつける“Cinderella”──リリース時期の異なる曲たちが相互に響き合いながら、もう会えない人とのかけがえのない時間の記憶にも、誰にも言ったことのない特別な想いにも、じんわりとあたたかい光を届けてくれた。とりわけ、パーソナルなMCの先で鳴らされた“ハックルベリー・フレンド”は、言葉にできなかった感情に、目に見えない記憶に、音が名前をつけてくれたような感覚をくれた名演だった。
『DEAR MYSTERIES』を通して、一人ひとりの心の柔らかいところにある宝箱を開いたTOMOO。その次の舞台は、11月開催の初アリーナツアー! 今回のツアーでも、総勢9名のアンサンブルを巧みに束ねる音の良さ、曲の魅力を最大限に引き立てる照明の素晴らしさに舌を巻いたが、チームTOMOOがアリーナという大舞台で描く音世界のきらめきが楽しみで仕方ない。(畑雄介)
TOMOOは発売中のJAPAN4月号「幼少写真」にも登場! “Cinderella”にちなんだエピソードも……?
『ROCKIN'ON JAPAN』4月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。