ポール・マッカートニーが、5年以上ぶりの新作『The Boys of Dungeon Lane』を、5月29日にリリースすると発表した。
こちらアルバムの予告編。
シングル“Days We Left Behind”も公開されている。
この曲についてポールはこう語っている。
「これはまさに、自分にとっての“記憶の歌”なんだ。アルバムタイトルの『The Boys of Dungeon Lane』も、この曲の歌詞から来ている。あの頃ーー置いてきた日々のことを考えていたんだよね。自分はただ過去について書いてるだけなのか、とも思うけど。同時に他に何を書けるんだろうとも思うんだ。ここにはリバプールの思い出がたくさん詰まっているし、途中にはジョンやフォースリン・ロード(昔住んでいた通り)のことも出てくる。ダンジョン・レーンはその近くなんだ。僕はスピークと呼ばれる労働者階級の地域に住んでいた。何も持っていなかったけど、それは問題じゃなかった。周りの人たちが素晴らしくて、自分が何も持っていないことすら気づかなかったんだ」
プレスリリースによると、本作はこれまで語られてこなかった記憶の断片と、新たに書き下ろされたラブソングが収録。最も個人的な物語として描かれ、これまでで最も内省的なアルバムだという。第二次世界大戦後のリバプールで過ごした幼少期から、両親のたくましさ、“ビートマニア”という言葉すら存在しなかった時代に、ジョージ・ハリスンやジョン・レノンと分かち合った初期の冒険などが、かつてないほど率直に語られている。
アルバムのタイトルは、シングル“Days We Left Behind”の一節に由来する。ダンジェン・レーンは、ポールが故郷に帰るたびに思い出す場所であり、名声を得る前の記憶が詰まった象徴的な場所だ。
シングルの歌詞では、
「何も永遠には残らない」
「何も同じままじゃいられない」
「あの日々は もう戻らない」
と言った歌詞が繰り返される他、
「フォースリン・ロードで出会って
ふたりだけでの暗号を書いた
決して口にはしない約束
あのとき言ったことを 僕は守っている
交わした誓いは
絶対に壊れない」
とも歌っているのが印象的だ。
フォースリン・ロードは、ポールが子供の頃の暮らしていた場所で、ジョンも近くに住んでいた。
⚫︎アルバムの制作について
本作は5年前、プロデューサーのアンドリュー・ワットとお茶を飲みながらアイデアを交わしたことに始まった。その場でポールがギターを遊ぶように弾いていたところ、自分でも聞き覚えのないコードに行き当たる。それを追求していくうちに3つのコード進行が生まれ、ワットが録音を提案したことから制作がスタートした。
そのセッションからオープニングトラックの“As You Lie There”が誕生。今作では、1970年ソロデビュー作同様に、ほとんど楽器を自ら演奏。ポール名義としては18作目となるスタジオアルバムだ。
本作は、5年にわたるワールドツアーの合間を縫って、ロサンゼルスとサセックスを行き来しながら制作された。
音楽的にも多彩な作品となっている。ポールはさまざまな楽器とスタイルを横断し、その幅広い音楽性を発揮。ウイングス的なロック、ビートルズ的なハーモニー、マッカートニーらしいグルーブ、控えめで親密な表現、メロディ主体のストーリーテリング、キャラクターソング。それらすべてをポール・マッカートニーという存在が束ねている。
アルバムの予約も開始中。
https://paulmccartney.lnk.to/TheBoysOfDungeonLane
トラックリスト
As You Lie There
Lost Horizon
Days We Left Behind
Ripples in a Pond
Mountain Top
Down South
We Two
Come Inside
Never Know
Home to Us
Life Can Be Hard
First Star of the Night
Salesman Saint
Momma Gets By
以下、その他の近況。
⚫︎ザ・ビートルズ解散後の10年を追ったドキュメンタリー映画『マン・オン・ザ・ラン』もPrime Videoで独占配信中。
⚫︎ドキュメンタリー映画のUKプレミアで、ノエル・ギャラガーとポール・ウェラーとともにレッドカーペットに登場。
⚫︎サム・メンデス監督によるビートルズ映画で、ポールを演じるポール・メスカルを訪れる姿なども目撃されている。
⚫︎3月27、28日はLAでライブを行う予定。