「共感できる」というのは、楽曲が多くの人に聴かれるための要素のひとつだ。berry meetが初めて発表した“あのさ”が、バンド活動の下地がほぼない状態でも瞬く間に広がり、ベリミのラブソングを求める人が今も増え続けているのは、「共感できる」の精度がものすごく高いからだと思う。自分の話に共感してもらえることだって嬉しいけれど、言葉にできずに自分の中だけで抱えていた感情を代わりに表現してくれる音楽と出会ったとき、どれほど心強いことか。ベリミの「共感できる」ラブソングは、ただ気持ちに寄り添うだけでなく、好きな人に想いを伝える勇気をくれたり、失恋の悲しみから立ち直るきっかけをくれたり、誰かの行動すらも変えてしまうほどの力がある。なおかつ、たく(G・Vo)の優しい性格が反映されているから、男女問わず感情移入しやすいものになっていて、「共感できる」の器の大きさも窺える。恋をしたとき、あなたの隣で誰よりも味方でいてくれる。それがberry meetだ。
インタビュー=有本早季 撮影=YUKI KAWASHIMA
(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年12月号より抜粋)
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【JAPAN最新号】言葉にしづらい想いを歌に変えて、絡まった恋心を共感で救うberry meet──あなたの隣で織りなす優しいラブソングの源に迫る!
2024.10.30 12:00