昨年、2018年以来となるヨーロッパツアーを行い、各メディアから絶賛を浴びたレディオヘッド。今年のツアー発表を期待していたファンも多かったはずだが、現時点で今年のツアーはなし。今後は2027年以降、毎年20公演のみ、北米、南米、アジア/オセアニアと大陸ごとに回る形になると、最新インタビューでエド・オブライエンが明かしている。
これは、5月22日に発表されるソロアルバム『Blue Morpho』のプロモーションの中で語られたものだ。
その中で彼は、レディオヘッドでツアーを続けることの難しさについて、率直な思いを語っている。
⚫︎ デビュー以降、ノンストップでツアーを続けてきたことについて
「1990年か91年から、2018年に活動を止めるまで、ほとんどノンストップだった。それはすべてを包み込むようなもので、中毒性もある。でも決して健全とは言えない。ただ走り続けてしまうからだ。止まった瞬間に“亡霊”が追いついてくる。
もし14歳の自分に、“あの連中とバンドをやって、こんな音楽を作る”と言われたら、黄金のチケットを手に入れたと思ったはずだ。それなのに、なぜあれで十分だと思えなかったのか。若い頃はそれが原動力になる。『よし、“OK Computer”を作った、じゃあ次は何をやる?』って、バンバン進んでいく。でも問題は、50代に入るとそれがもうクソみたいに持続不可能になるってことだ」
⚫︎ 昨年のツアーについて
「本当に感情的で、深い体験だった。ステージの上でメンバーと目を合わせながら、“自分は世界で一番幸運な人間かもしれない”と感じていた。本心からそう思ったよ」
⚫︎『A Moon Shaped Pool』期とその後のツアー
「正直、あの時はレディオヘッドはもう終わりだと思っていた。楽しめなくなっていたし、自分の中で響かなくなっていた。
他のメンバーはツアーをやりたがっていたけど、俺は乗り気じゃなかった。それでもやったし、最後までやり切れてよかった。
最初は怖かった。正直、レディオヘッドはもうこれで終わりなんじゃないかって本気で思っていた。でも“これで終わりかもしれない”という感覚に、どこか興奮していた自分もいた。別の人生を生きたいと思っていたんだ」
⚫︎ リハーサルについて
「6年ぶりだったから不安もあった。でも最初からケミストリーはあった。あの感覚さえ保てていれば、すべては自然に流れていくんだ」
⚫︎今後のツアーについて。
「ツアーは、確実にやるつもりだよ。毎年20公演だけ、それ以上でもそれ以下でもない。大陸ごと(北米、南米、アジア/オセアニア)に回ることになる。毎晩、すべてを出し切りたいんだ。
惰性でやってるような状態には絶対にしたくないし、空っぽのまま無理に回すようなこともしたくない。ちゃんと全力でやれる状態でいなきゃいけないんだ。それに、もう僕ら若くないからね」
エドは過去のインタビューでも、鬱についても語っている。これほど成功し、規律正しく機能しているように見えるバンドでさえ、長く続けることがどれほど難しいのかを改めて感じさせる発言だ。
大陸順でのツアーとなると、どの順番でアジア/オセアニアが来るのか分からないけど、2027、2028、2029年のどこかで来てくれるはずなので、首を長くして待ちたい。
レディオヘッドの去年の貴重なヨーロッパ20公演の舞台裏密着した豪華写真と記事がこちらで見られる。
さらに、昨日発表されたアカデミー賞では、ジョニー・グリーンウッドが音楽を手がけたポール・トーマス・アンダーソン監督作『ワン・バトル・アフター・アナザー』が作品賞を受賞。
ジョニー自身も作曲賞にノミネートされていたが、受賞はルドウィグ・ゴランソン(『罪人たち』)となった。