現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号にMr.Childrenのニューアルバム『miss you』ロングレビューを掲載!
静かに放たれたニューアルバム『miss you』は、僕らに何を語りかけてくるのか
文=高橋智樹
収録曲すべて未発表の新曲&ノンタイアップ曲という異例のアルバムに、Mr.Childrenは『miss you』というまっすぐなタイトルを冠した。君がいなくて寂しい、君に会いたい――今作で通算21作目となるオリジナルアルバムのラインナップの中で、感情や気持ちを直接表す言葉がタイトルに使用されたのは、2005年の『I♥U』以来のことだ。
《I miss you/繰り返すフレーズ/迷って試して信じて疑って/何が悲しくって/こんなん繰り返してる?》……アルバム冒頭の“I MISS YOU”を聴いた時点で、これがMr.Children史上のどのアルバムとも違う意味合いを含んだ作品である、ということを誰もが感じたことと思う。ポップミュージックというフィールドの最前線で、ロックバンドとして闘い続けてきた桜井和寿が、自らのアイデンティティに疑念の刃を向けながら、それでも音楽に向かうという構図そのものを活写した“I MISS YOU”。それはまさに、ポップミュージックそのものの限界と宿命を乗り越えようとする葛藤の構図のようでもある。(以下、本誌記事に続く)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年12月号より抜粋)
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【JAPAN最新号】Mr.Children、静かに放たれたニューアルバム『miss you』は、僕らに何を語りかけてくるのか
2023.10.30 12:00