【JAPAN最新号】歌え、拓也、すべてのリスナーへ開けた歌を! オーラル史に君臨する珠玉のメロディソング“YELLOW”! 4人の肉体性が生んだ「バンド」としての到達点を、今こそ語ろう

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今まででいちばん、歌詞早く見たいですみたいなメッセージが多いんです。それがめっちゃ嬉しい(山中)

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歌え、拓也、すべてのリスナーへ開けた歌を!
オーラル史に君臨する珠玉のメロディソング“YELLOW”! 4人の肉体性が生んだ「バンド」としての到達点を、今こそ語ろう

インタビュー=小栁大輔 撮影=アミタマリ


歌え、拓也、すべてのリスナーへ開けた歌を!
――というのは大仰なコピーだとは思うが、こういう決定的な楽曲が生まれた時は、書き手も全力で盛り上げるべきだと僕は思う。“YELLOW”は「以前・以降」で語られるような、オーラルにとって明らかな新章の訪れを告げる楽曲である。
拓也の弾き語りで始まる立ち上がりからして、この曲は「メロディ」であり、「言葉」であり、「歌」なんだなということがわかるだろう。バンドのアンサンブル、そのアタック感、エッジ、塊としての突進力――そういった「強さ」がこれまでのオーラルがを動かしてきたメインエンジンなのだとしたら、“YELLOW”にあるのは歌とメッセージ、そして削ぎ落とされた音楽的トライアルが結実した「しなり」だ。聴き手に浸透し、心に飛び込み、日々の思いを通じて幾通りにも形を変え、一人ひとりの支えにも導きにもなっていく楽曲。“YELLOW”の世界は開かれている。拓也の歌も、徹底して研ぎ澄まされ、思いを伝え、手渡すための媒介としてこれまで以上に洗練されたものになっている。
言うまでもなく素晴らしい変化であり、バンドとして本質的に成熟できたということなのだと思う。4人の言葉を、今こそ読んでほしい。(小栁大輔)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年12月号より抜粋)


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