ライブ序盤から熱気と大歓声の渦巻く日本武道館の客席を見渡しながら、吉井和哉（Vo・G）は晴れやかに呼びかけていた。
さらに「武道館にお集まりのみなさん、そしてシアターにお集まりのみなさん！最後まで心ゆくまで楽しんでいってください！」と続ける吉井の言葉とともに、武道館はロックンロールの頂へと登り詰めていく──。（中略）
最新アルバム『Sparkle X』のリリースや夏フェス歴戦、さらには『Sparkle X -Complete Edition-』の発売を経て、10月からは全国ホールツアー「THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 ～Sparkleの惑星X～」がスタート。THE YELLOW MONKEYのホールツアーは、大都市圏以外を巡った「SUBJECTIVE LATE SHOW」（2016年）以来8年ぶり。本格的な全国ホールツアーとしては、アリーナ含め計113公演のロングツアーとなった「PUNCH DRUNKARD TOUR 1998/99」以来、実に26年ぶりの開催となる。4月30日の東京・NHKホール公演まで計30公演のスケジュールを3つのブロックで構成する「Sparkleの惑星Ｘ」ツアーのうち「BLOCK.1」のラストを飾ることになった「12月28日・日本武道館」──これまで幾度も珠玉のステージを繰り広げてきた重要なアクトを、結成35周年の節目を迎えたTHE YELLOW MONKEYは圧倒的な歓喜とダイナミズムで彩ってみせた。（以下、本文に続く）
文＝高橋智樹 撮影＝横山マサト
（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年3月号より抜粋）
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