【JAPAN最新号】indigo la End、これは喜劇か、はたまた悲劇か? ポップスとオルタナティブの狭間で聴き手を幻惑するニューアルバム『哀愁演劇』こそインディゴの本性だ

【JAPAN最新号】indigo la End、これは喜劇か、はたまた悲劇か? ポップスとオルタナティブの狭間で聴き手を幻惑するニューアルバム『哀愁演劇』こそインディゴの本性だ

indigo la Endはどっちに向かえばいいんだろうなっていうのは、結構岐路に立たされてると思う

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』12月号にindigo la Endが登場!

これは喜劇か、はたまた悲劇か? ポップスとオルタナティブの狭間で聴き手を幻惑するニューアルバム『哀愁演劇』こそインディゴの本性だ

インタビュー=小川智宏 撮影=TAKAKI_KUMADA


結果的に前作『夜行秘密』から約2年半という過去最長の間隔をおいて完成したindigo la Endメジャー7作目のアルバム『哀愁演劇』。その間に配信リリースした“名前は片想い”のヒットによって新しいリスナーも続々入ってきている今の状況へのアンサーとして、これほどインディゴらしく、そして正しい作品はない、と思う。というのは、1曲目らしいキャッチーな“カンナ”、“名前は片想い”、そして“忘れっぽいんだ”と続く序盤を通り抜けると、このアルバムはまったく違う顔を曝け出していくからだ。音はどんどんディープに、歌詞はどんどん生々しく、indigo la Endというバンドの正体を暴くようにアルバムは展開していく。まるで「演劇」というコンセプトを隠れ蓑にリスナーをディープな音楽の沼に引きずり込んでいくようだ。アルバムタイトルのベースになっている「大衆音楽」というテーマのもとで、なぜこんなアルバムが生まれたのか。抗えない本能が滲む悲喜こもごもの「演劇」の中身を4人と解き明かす。(小川智宏)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年12月号より抜粋)


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