前作『哀愁演劇』から1年ちょっと、indigo la Endから早くもニューアルバムが届いた。「脱皮したい」って思った。俺らは別にこのままやっていけばこのままやっていけるんですけど、ちゃんと違うところを目指している人のほうがかっこいいから
完成したアルバムのタイトルは『MOLTING AND DANCING』、直訳すると「脱皮して踊る」である。「踊る」というのはなんとなくわかるかもしれないが、「脱皮」とはどういうことなのか。その答えは、もしかしたらインタビューを読んでもはっきりとはわからないかもしれない。
だが、彼らが決して悪いわけではないどころか、ライブの規模も楽曲の認知度も上がり続けている現状に対していわば危機感に近いような思いを抱いていることはその発言から伝わると思うし、実際にアルバムを聴けばその現状を突破していこうという意思は間違いなく感じ取れるはずだ。
今年は結成15周年、現ラインナップになって10年の節目。インディゴにとっては大きな転換点となるかもしれない。
インタビュー=小川智宏 撮影=Ton Zhang
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年3月号より抜粋)
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