1曲目“PLAYER 1”を聴き始めた瞬間、別のアーティストの音源をかけてしまったのかと思わず確認してしまう衝撃──けれど、聴き進めるにつれて「緑黄色社会、恐るべし」と唸る。今回は自己肯定感の、その先のゾーン状態に行きたいなって思った
誰も想像しなかった新感覚のポップミュージックだけど、次の一手はこれしかないという確信に満ちているのだ。そこから、この1年9ヶ月の間に生み出してきた多彩なタイアップ曲たち、4人それぞれが自由な曲作りを追求した曲たち、2曲のインタールード、アルバム中盤にはこれまた衝撃のプログレッシブポップ組曲“Channel Me”(ちゃんと4分サイズ)が絶妙なバランスで混じり合いながら展開して全17曲。
この『Channel U』というアルバムがなんであるかは、このインタビューの中身を噛みしめて、そして実際にアルバムを聴いてたっぷり味わってほしいが、まずここでは今の時代におけるアルバムの意味=「アーティストとしての自分たちの存在意義を叩きつける」ことへの緑黄色社会の気合が突出しまくっていることをいちばんに伝えたい。
厳密には完成直前のインタビューとなったが、4人はこのアルバムを語って語って語りまくりたい衝動でいっぱいだった。
インタビュー=古河晋 撮影=ISAC(SIGNO)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年3月号より抜粋)
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