ポルカドットスティングレイがシーンの最前線に還ってきた。よりよい未来に向かうためのクリエイティブをたくさん作れてる。生まれ変わりました。ポルカドットスティングレイ。10年間の中で今がいちばんいい
最新曲“あのね、”で聴けるのは2025年版に更新された痛快なポルカのポップだ。
2016年、YouTubeに上げられた一本のMV“テレキャスター・ストライプ”によって彗星のごとく登場したポルカは、以降、ギターロック、ラップ、R&B、ファンク、シティ・ポップ、アニソンなど多様なジャンルを自在に行き来するその楽曲だけでなく、アートワーク、MV、グッズ、ファンクラブアプリなど含めすべてのトータルプロダクトを鬼才・雫が徹底的にコントロールするという、かなり特殊な品質管理によってシーンの中に独自の存在を確立してきた。
そんなポルカの活動サイクルに異変が生じたのは、前作アルバム『踊るように』がリリースされた前後からだったか。楽曲リリースやライブのペースが明らかに変化して、ポルカの表現活動の中心であるMVも公開されなくなった。
それはこれまでのように雫がひとりで何もかも背負って創作していくチーム体制の中で生じた歪みでもあり、様々な外的要因もあったと思う。
JAPANのインタビューは2年半振りとなるが、雫はこの期間に起きたこと、支えてくれたメンバー3人への気持ち、その中で生み出された新しい制作スタイルに関して言葉を選ばず赤裸々に語ってくれた。“JO-DEKI”を皮切りに再び量産されだしたポップチューン、雫はこれを「ポルカの第二章」と位置づけている。ちょうど結成10周年イヤーに突入したポルカドットスティングレイの第二章はどこへ向かうのか。雫が自信と確信を持って本音を語ってくれた。
インタビュー=海津亮 撮影=エドソウタ
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年3月号より抜粋)
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