「これぞTHE BACK HORN!」という喜びと「これがTHE BACK HORN?」という驚きがある、刺激に満ちた作品。菅波栄純(G)のメンタルが崩壊していた時期だったが、だからこそ傑作になった『イキルサイノウ』(2003年)と対をなすし、でも同じではない。『「光と影」シリーズ』と銘打って、2024年7月から4作連続で配信リリースしてきた“修羅場”“ジャンクワーカー”“タイムラプス”“光とシナジー”が軸になった、THE BACK HORNのニューアルバム『親愛なるあなたへ』は、そのような一枚になった。以下、栄純と山田将司(Vo)に訊いた、その制作過程。プロフェッショナルなエンタメ性と、本能で作ってしまったドキュメント性の両方を兼ね備えたアルバムがなぜできたのか、それがわかるテキストになっていると思う。「光と闇」じゃなくて「光と影」なら腑に落ちる。「影」なら、何か対象があって、そこに光が当たってできるものだから
インタビュー=兵庫慎司 撮影=小杉歩
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年3月号より抜粋)
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