「武道館、今年5本目なんですよ。今、めちゃくちゃサラッと言ったけど、すげえかっこいいなと思って言ってます」──12月4日、「SUPER BEAVER 都会のラクダ TOUR 2024 〜セイハッ! ツーツーウラウラ〜」ファイナル、日本武道館。“儚くない”を終えて、渋谷龍太はそう語り出した。
「10年間は飯が食えなかったような状況から、武道館に初めて立ったのが6年前。日の丸の下に立ってるのが信じられないなって気持ちでした。今は……ちょっと語弊のある言い方をするけども、やれて当然だと思ってます」
その言葉に歓声と拍手が起きる。確かに彼の言う通り、こうして文字に起こすと「語弊のある」言い回しかもしれないが、でも僕はそれを聞いてその通りだと思った。渋谷がそのあとに続けた「俺たちの歴史っていうのは一緒に築き上げてきたもんだと思ってるから、その歴史まで謙遜とかそういう言葉で終わらせたくない」という言葉が腑に落ちたというのももちろんそうだが、それ以上に、この日のライブ自体が、「やれて当然」──言い換えればここまで積み上げてきたSUPER BEAVERとファンの物語の帰結として必然的にたどり着いたものだという説得力に満ちたものだったからだ。(以下、本誌記事に続く)
文・インタビュー=小川智宏 撮影=青木カズロー
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年2月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』2月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。
【JAPAN最新号】SUPER BEAVER、4人と「あなた」の心をゼロ距離で繋いだ2024年5回目の武道館ワンマン──ライブレポート&渋谷龍太インタビューで振り返る!
2024.12.27 12:00