青天の霹靂である。この取材日の前日(12月9日)に、め組からドラマーの外山宰が脱退する、という重大ニュースがあった。高度な表現スキルはもちろんのこと、め組の歌心やバンド内外の人間関係を大切にしてきた外山の離脱は痛い。しかも、め組は10周年の大きな節目に向けて勢いづいている最中だ。僕が憧れているバンドは、いろんなものを見せてくれる。
それがたまに首を傾げたりするようなものでもいいんですよ
以下のインタビュー本文を読んでもらえればわかるように、菅原達也(Vo・G)はバンド活動そのものにも、自身の楽曲制作にも思い悩みながら、ところどころで歯切れの悪い言葉を発している。でも、目下の3ヶ月連続シングルリリースについては、そのいずれもが間違いなく素晴らしい楽曲であり、僕はストレートに思うところを伝えた。両者には温度差があって少しギクシャクしたインタビューになったが、正直な思いの交錯になっていて面白い。
今のリアルな思いの丈を吐き出す菅原と、波乱の中を突き進んでゆくめ組を、ぜひ感じてほしい。
インタビュー=小池宏和 撮影=野口悟空
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年2月号より抜粋)
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