2024年12月8日に行われた東京ドーム公演をもって、アルバム『Iris』を引っ提げて開催されたツアー「BUMP OF CHICKEN TOUR 2024 Sphery Rendezvous」は幕を降ろした。アルバムリリース日から3日後の9月7日に開催された埼玉・ベルーナドーム公演にはじまり、BUMP OF CHICKENは3ヶ月間でドーム、ホール、ライブハウスと様々な会場をわたり歩き、「Sphery Rendezvous」の名のもとに 19回の公演を行った。
藤原基央(Vo・ G)はよく、ライブを「待ち合わせ」と表現する。「待ち合わせ」と言うからには、一方通行では成立しない。約束を交わしたお互いが、自らの意志で約束の場所に辿り着くからこそ「待ち合わせ」は成立する。だから、それは奇跡のようなことである。だって、あなたは、私とは別の窓から世界を見ている人間だから。極端な言い方をすれば、それぞれに生きる意志があるから、待ち合わせは成り立つ。そういうことをこのツアーで19回、彼らは確かめてきたのだろう。だからファイナルの東京ドームで、こんな言葉が飛び出したのだろう──「生きていてよかった」と。生きることを、諦めないでよかった、自分も、あなたも。そんな想いがきっと、その言葉の奥には渦巻いていた。 (以下、本誌記事に続く)
文=天野史彬 撮影=太田好治、ヤオタケシ、鳥居洋介
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年2月号より抜粋)
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【JAPAN最新号】BUMP OF CHICKEN、長い旅を超えて、今夜、君に会いに来た──ツアー「Sphery Rendezvous」ファイナル東京ドーム公演完全レポート
2024.12.27 12:00