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    【JAPAN最新号】Mrs. GREEN APPLE、「前人未到」のその先へ──怒涛のリリース、日本バンド史上最年少スタジアムライブ、10日間20万人公演。破竹の2024年を徹底検証、そして2025年はどうなる?

    【JAPAN最新号】Mrs. GREEN APPLE、「前人未到」のその先へ──怒涛のリリース、日本バンド史上最年少スタジアムライブ、10日間20万人公演。破竹の2024年を徹底検証、そして2025年はどうなる?
    Mrs. GREEN APPLEの2024年はとにかく「怒涛」であり、想像を遥かに超える豊かな音楽世界を様々な形で魅せてくれた1年だった。

    ライブやコンサートの概念を超えた音楽劇「The White Lounge」ツアーも、日本のバンド史上最年少で成し遂げたスタジアムツアーも、まさに前人未到のKアリーナでの10日間におよぶ定期公演も、2024年にミセスが行ったライブツアーはすべてが破格の規模で、何もかもが新たな試みに満ちていた。

    楽曲リリースも年初の“ナハトムジーク”に始まり、“ライラック”から“familie”までの5ヶ月連続リリース、さらに11月末の“ビターバカンス”と、新曲を次々と世に放ち、様々な形で深く人間の「生」を表す作品を公開し続けた。ロックバンドとしてのアンサンブルの更新もさることながら、そこで描くテーマや歌詞の深化にも圧倒されっぱなしだった。“Dear”に描かれた、《幼さでパンを作って/大人びてジャムを塗ろう》 のフレーズがふと気づくと頭の中で鳴り続けている。抽象的な表現である。しかし生きることに対しての無邪気さと身につけてきた知恵とを象徴するようなこのフレーズが、今この1年を振り返る時、彼らの音楽表現そのものを表しているようにも響いてくるのだ。

    より多くの人へ届けと放つポップな音楽衝動と、より深く一人ひとりの心に刺さる表現を追求する求道的なスピリット──この両極のモードを、ミセスは2024年さらに研ぎ澄ませたと言える。この1年の活動は、まるで音楽で人生のすべてを表現する道を探っているかのようでもあった。

    今回はミセスのこの怒涛の1年を振り返り、彼らが音楽表現にどんな可能性を見出してきたのか、その足跡をまとめてみる。
    そしてMrs. GREEN APPLEというバンドの本質を改めて捉え直してみようと思う。(以下、本誌記事に続く)

    文=杉浦美恵
    (『ROCKIN'ON JAPAN』2025年2月号より抜粋)


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