現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』3月号にmiwaが登場!コンセプチュアルであればあるほど面白いと思っちゃったんです。
なんか狭ければ狭いほど面白いみたいな
今こそ歌えたEP『バレンタインが今年もやってくる』
――ソングライターとしての自由、人生最高の歌、10年越しの“片想い”
インタビュー=小栁大輔 撮影=武井宏員
今回のインタビューのテーマはすごくシンプルで、なぜmiwaは、二作連続で「コンセプト」作品を作ったのか。じっくり話していった結果、なぜmiwaは二作連続で「コンセプト」作品を作ることができたのか、という本質的な作家論にたどり着くことになった。昨年夏に出した『君に恋したときから』のテーマは、広く「夏」「恋」だったが、今回は『バレンタインが今年もやってくる』というタイトルの通り、「バレンタイン」がコンセプトになっている。4曲(うち1曲は、長く歌い続けてきた名曲“片想い”だが)まるごと、バレンタインをテーマに曲を書くというのはかなりすごいチャレンジだと思う。でも、今のmiwaはその挑戦を、とても軽やかに乗り越え、見事に切なくキュートに、何よりクリーンに歌うことができる。これを最高の充実と言わずしてなんというのか、そして、その作家としての自由さとはつまり、物語を見事に歌い、伝えることができる歌い手・miwaとしての確信によって担保されているものなのではないのか――そんな対話をじっくりとさせてもらった。
miwaが今気づいた「作家・miwaと歌い手・miwa」の超健全な関係は、素晴らしいポップミュージックを生み出していくアーティストにとってとても大きなテーマだと思う。(小栁大輔)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年3月号より抜粋)
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