【JAPAN最新号】DISH// 北村匠海、半生のすべて、2万字インタビュー。孤独とは、音楽とは、バンドとは、仲間とは、未来とは――今、その目に映る虹色の夢、そこに至る25年の歩みを初めて語る

【JAPAN最新号】DISH// 北村匠海、半生のすべて、2万字インタビュー。孤独とは、音楽とは、バンドとは、仲間とは、未来とは――今、その目に映る虹色の夢、そこに至る25年の歩みを初めて語る

「バンドに憧れたバンド」だって、僕はずっと思っていました。
それはきっとこれからも変わんないのかなと思います

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』3月号にDISH// 北村匠海が登場!

半生のすべて、2万字インタビュー
孤独とは、音楽とは、バンドとは、仲間とは、未来とは――
今、その目に映る虹色の夢、そこに至る25年の歩みを初めて語る

インタビュー=杉浦美恵 撮影=武井宏員


昨年、結成10周年のアニバーサリーイヤーに突入しバンドとしてさらなる飛躍を見せたDISH//。そのフロントマンである北村匠海(Vo・G)は言わずもがな、小学生時代から映画やドラマに出演し、確かな評価とキャリアを積み重ねてきた俳優として知られる存在だ。その北村がDISH//としての活動をスタートさせたのが2011年。結成当初はバンドでの演奏よりも、ダンスと歌によるパフォーマンスに注目が集まる「ダンスロックバンド」としてその存在は広まっていく。しかし活動が進むにつれ、北村をはじめメンバー全員に必然的に自我の芽生えが訪れる。「バンドとは?」「DISH//とは?」。エンターテインメント性を武器に音楽の楽しさを表現してきた彼らが、本当の意味での「バンド」になりたいと葛藤し始め、その想いのままに、信じた道を突き進み始めたのである。特に2020年2月にリリースしたミニアルバム『CIRCLE』、そして21年のアルバム『X』、さらには22年の10周年イヤーに取り組んだ、過去曲のリテイクプロジェクト「再青」と続く流れでは、DISH//は鮮やかに「バンド」として覚醒していく様を見せた。しかしそこに至るまでDISH//には、そして北村には様々なターニングポイントがあった。9歳で子役デビュー。まだ幼く、自身の意思の及ばぬところでスタートしたキャリアは彼にどんな景色を見せ、どんな想いを抱かせてきただろう。そして、多くの迷いや悩みを抱えながらも、彼はなぜこれほどまでにDISH//にこだわり、「バンド」というものに焦がれてきたのだろう。今回北村は自身の幼少期の思い出、中学時代の孤独、そしてバンドとして抱えてきたコンプレックスを包み隠さず語ってくれた。「自分たちを表す“色”がないこと」への焦燥は、彼が初めて自作した“モノクロ”という曲によく表れている。DISH//が手に入れたいと願い続けた「色」。北村は、DISH//にどんな色を夢見てきたのだろうか。

今年2月1日、DISH//は最新アルバム『TRIANGLE』をリリースする。そこで北村は新たに“真っ白”という曲を書いた。“モノクロ”から“真っ白”へ。同じく「色のない」状態を表すこの2曲だが、そこで描かれるのはまるで正反対の思考である。DISH//は今とてもポジティブに未来の「色」を思い描く。北村匠海とDISH//。今回はその濃密な関係性をひもとくドキュメンタリーのようなインタビューとなった。(杉浦美恵)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年3月号より抜粋)


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