スーパーオーガニズムのメンバーが「Rolling Stone」のインタビューに答え、バンド結成の経緯などを語っている。
インターネットを通して出会った8人編成のインディ・ポップ・ユニット、スーパーオーガニズムは、現在ロンドンを拠点に制作を続ける。
バンドの母体となっているハリー、エミリー、トゥーカン、ロバート、ルビーとBの6人はもともとニュージーランドで音楽活動を続けていたものの、刺激のなさから数年前にロンドンに移住してきたという。
当初メンバーの一部はエヴァーソンズとして活動していたが、このユニットのYouTubeが気に入って連絡を取るようになったのが、当時アメリカのメイン州の高校生だったオロノだった。
その後2017年に入り、エヴァーソンズが新しく書いた曲のラフコピーをオロノに送ったところ、オロノはものの1時間で歌詞とボーカルをつけて返信し、これがスーパーオーガニズムとしてのデビュー・シングル“Something for Your M.I.N.D.”になったのだという。
ハリーは「こうした直感的な反応」がバンドの活動の核になっているといい、オロノは楽曲を初めて受け取った時のことを次のように振り返っている。
なんかいいかなって思っただけで。ペイヴメントとか、そういうものを聴いた時と同じ感じがしたというか。
それとバンドのみんなのことはソングライターやミュージシャンとしてリスペクトしてるから、「こんなかっこいいことができて当たり前だよね、みんなほんとにかっこいいから」っていう感じで。「これはヤバい」って思った。
たとえば、バンドのメンバーが共有しているSpotifyのプレイリストは300曲を超えており、メッセンジャー・アプリWhatsAppのグループもメンバー間でいくつも進行中で、メンバー間では常にやりとりが行われているという。
その一方で、メンバー7名が現在シェアしているイースト・ロンドンの自宅キッチンでの実際の話し合いについてもまた、ハリーが次のように説明している。
みんなでキッチンでたむろして、一緒に音楽を聴いて、音楽について語り合うことがすごく多いんだ。また、ぼくの場合にはこうしたやり取りの中で初めてなにかを閃くんだよ。
メンバーから「スーパー・ドーム」と呼ばれているこのキッチンだが、このインタビュー中にも、プロデューサーやレコード会社の幹部などを含めた外部の人間の意見は真面目に相手にするべきかどうか、という議論がその場にいたオロノとハリー、ロバートとエミリーの間で始まっていたのだとか。
しかし、ハリーは「これがメンバーが8人もいるところのいいところなんだ」と話し、「すでに自分が信用している評論家が、8人もそこに居合わせているっていうことだからね」と説明したという。
なお、スーパーオーガニズムは7月27日(金)~29日(日)に新潟県湯沢町苗場スキー場にて開催される「FUJI ROCK FESTIVAL '18」への出演が決定している。