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    横浜アリーナで「全てが繋がった星野源」を観た

    横浜アリーナで「全てが繋がった星野源」を観た
    EP『Same Thing』から始まった星野源を僕はずっと「新しい星野源」と書いていたのだが、今日のライブを観て表現を改めたい。
    ステージに立っていたのは「新しい」だけじゃない「全てが繋がった星野源」だった。
    ひとり、部屋でギターで曲を作り始めた時とも、いろんな音楽的挑戦を試み続けたどの日々とも、東京ドームへと輝かしく駆け上がっていった日々とも今の星野源は繋がっていた。
    スーパーオーガニズムやPUNPEEやトム・ミッシュとも「音楽×友情」で繋がったのと同じように、マーク・ロンソンのどんな会場でも溢れさせてしまうような音楽愛ともバチバチに繋がっていた。
    バンドメンバーとはまるで子供の頃から音符の石ころを蹴り合いながら大人になったみたいに繋がりが進化、いや純化していた。
    星野源自身が、音楽を通じて自分の中の深いところに繋がれるようになって、それが「全てと繋がる」自信になっている、そんな感じがした。

    あと忘れちゃいけない、お客さんとの繋がりも人気とか愛情を超えたものになっていた。
    たとえば「君たちはFUCK YOUって笑顔で叫んだら幸せな気持ちになる」という風に潜在的欲望を暴いて新しい扉を開いてくれるんだ。
    それって星野源という音楽の変態的天才の奥深過ぎる本領が発揮されたことによって、みんなと星野源の繋がりもヤバいくらい進化、いや純化してしまったということだ。

    というわけで「全てが繋がった星野源」は最っ高なのである!(古河晋)
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