オロノ(スーパーオーガニズム)×菅原達也(め組)、オリジナルなポップミュージックを追求し続けるふたりの共通点

オロノ(スーパーオーガニズム)×菅原達也(め組)、オリジナルなポップミュージックを追求し続けるふたりの共通点

図々しく言うと、俺のことが好きな理由がわかる。歌詞を見てそれはすごく思った(菅原)

――会うのは久しぶりなんですか?

菅原 2年ぶりぐらい?

オロノ スポッチャに行ったのが最後な気がする。

菅原 そうそう、スポッチャ行った。

――スポッチャ行ったんだ(笑)。付き合いとしては結構長いですよね。

オロノ でも全然……。

菅原 オロノがスーパーオーガニズム始めてすぐぐらいにTwitterで連絡してきてくれたんです。それで会おうぜって言って、御茶ノ水でお喋りして、そこからの付き合いですね。

オロノ だから私は菅原のことはそれよりちょっと前から知ってる。2014年ぐらいに知って、そこからすごいファンになって。

――何がよかったんですか? 菅原達也というか、さよなら、また今度ねの。

オロノ いや、狂ってるなあって(笑)。日曜日の朝の音楽番組(『JAPAN COUNTDOWN』)で初めて観て。“輝くサラダ”っていう曲のミュージックビデオかな? 泥まみれで野菜持ちながら走り回ったりしていて。

菅原 ああ、あったねえ。

オロノ 「こいつらクレイジーだな」と思ってすぐ好きになって、アルバム全部聴いたりして。他に菅原が作ってたMVもいっぱいあったよね?

菅原 うん。

オロノ それも全部観た。もう最高だなと思って。動画もすごい好きだし、全部いいなと思った。菅原のYouTubeチャンネルの動画も観たし、弾き語りの動画も全部観たし。大ファンだよ?

菅原 あっそう? サンキューだよ。でも、今クレイジーって言ってましたけど、おまえのほうがクレイジーだよって思う(笑)。

――シンパシーは感じます?

菅原 そうですね、なんか、図々しく言うと、俺のことが好きな理由がわかるなっていう感じがした(笑)。歌詞を見てそれはすごく思った。

――まあ、いまだに他にいないもんね、菅原くんみたいな音楽をやってる人、この国には。

菅原 この国には(笑)。

オロノ うん、そう。だからおまえは海外行かないといけないんだよ。

菅原 それ、すげえ言うけどさ、喋れないし(笑)。

オロノ いやいや、Twitterで上げてるビートルズの動画とかさ、ああいうの絶対海外で流行ると思う。あれ、友達によく見せるのね。めっちゃウケる。大ウケするよ? で、大抵「こいつクレイジーだね」って。

菅原 真剣なんだけどね。

オロノ いや、それも伝わるよ。

菅原 へえ。嬉しいね。

オロノ 菅原はもっと売れてほしいなって思う。海外のほうがもっと売れる気がする。日本のちょっと変わってるバンド、CHAIとかおとぼけビ~バ~とかいるけど、そういうのも結構日本より海外で売れてるっていうイメージが強いし。そういう感じでやれると思う。

菅原 あ、そう? じゃあ……。

オロノ(スーパーオーガニズム)×菅原達也(め組)、オリジナルなポップミュージックを追求し続けるふたりの共通点

LINEして「どの曲でもいいからやってよ」って。とにかく菅原に何かやってほしいって思った(オロノ)

――(笑)。ふたりはアーティストとしてのスタンスとかマインドとか似ているところがあるのかな?

オロノ どうだろう?

菅原 俺、こいつよりは礼儀正しいと思うんすけどね。

オロノ あははははは。

菅原 クリエイティブな部分はどうなんだろう?

オロノ そんな語らないよね。面白くないというか、「そういうもんだよね」みたいな感じの理解がある気がする。だからこういう機会がないと話さない。そういう話をするのは初めてだと思う。

菅原 そうだよね。だいたいどうでもいいお喋りしてる。でも、“Black Hole Baby”の歌詞を和訳でもらって、なんていうか、何か言いたいことを……絶対言いたいことなんだけど、ちゃんと自分の言語で言いたい人なんだなっていうか。それが似てるというか、それしかないし、それでやってるんだなっていうのは思ったかな。

オロノ わかる。菅原の詞はもう読んですぐ「あ、これ菅原だな」ってわかるし。

――なんというか、最初からみんなに通じる言葉で書こうっていう姿勢じゃない感じはするよね。

菅原 みんな通じてるのかな?

オロノ 通じてるだろ?って自分の中で思ってる感じ。

菅原 そう信じてるよね。伝わるだろっていうのがたぶんどこかにあるし。

オロノ 正直に書いてれば、きっと誰かはわかってくれるだろうって。それでいいんじゃね?っていう感じ。

――確かに“Black Hole Baby”の歌詞は最高ですよね。

菅原 最高なんですよ! 曲もいいし。いきなり爆発したりとか(笑)、なんか連れてってくれるなっていうのを感じたなあ。まっすぐに言えばハッピーだし、苦しそうだなとも思ったし。両方だなって。それが心地よかったんですよ。

――今回のカバーはオロノさんからオファーしたんですか?

オロノ うん、LINEして「どの曲でもいいからやってよ」って。とにかく菅原に何かやってほしいって思ったから。

菅原 他にもっといるのかなと思ったら俺らだけだったから、もう一生懸命だったよ。英語わからないから、パラでデータをもらって、ボーカルだけピッチ下げて、さらにスローにして、何言ってるのか聴いて。

オロノ あはははは!

――もう、レッスンだ(笑)。

菅原 そう、レッスンをしてた。一生懸命学びました。たまたまレコーディングした時にエンジニアさんに英語も喋れる人がいて。「この英語大丈夫ですかね?」って聞いたら、なんか「アメリカっぽいからいいんじゃないですか」って言われました(笑)。アレンジは最終的には花井(諒)さんに手伝ってもらったんですけど、最初の段階でやっていくうちに発想がいろいろ出てきて、結構スムーズにやりたいことやったっていう感じですね。わりとすんなり自分のものにしちゃったっていう感じです。

――カバーするならやっぱりこの曲だなと思ったんですか、聴いた時に。

菅原 思いました。アルバムの1曲目で、他もめちゃくちゃよかったけど、自分でやりたいと思ったのはこれだった。オープニングって感じだし。

オロノ うんうん。

菅原 パレードな感じなんだけど、スーパーなパレードなんですよね、宇宙だし(笑)。それがすごく、居心地がよかったんですよね。

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