ご存知の通り、おいしくるメロンパンは綺麗に5曲ずつ楽曲を収録したミニアルバムを2016年のファーストアルバム『thirsty』からコンスタントにリリースし続けてきた。たった5曲、3ピースのロックで20分足らずで描かれる音楽の物語。しかし、そこに何かを決定的に変えてしまう無限の可能性が宿るのが、おいしくるメロンパンの音楽だ。11枚目の、そしてメジャーデビュー2作目となる最新ミニアルバム『avenue』。これは、その何かを決定的に変えてしまう力が、とんでもなく冴え渡っている傑作。4月に先行してリリースされていて、すでにライブの強力な武器となっている“ツツジの枯れる頃には”にはじまって、そこからしたたかなくらい緻密に構成された3曲を経て、最後は曲を作ったナカシマも想像しなかったどんでん返しの“bedroom swimmer”(大名曲)に到達する。この驚くべき5曲の旅をナカシマと辿りつつ、改めておいしくるメロンパンの音楽の神秘と画期性に迫った。インタビュー=古河晋 撮影=岩渕一輝(TRON)結局、いちばん遠くにあるものと近くにあるものって同じなんだろうな。画面のいちばん右まで行ったら左から出てくるみたいな
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年10月号より抜粋)





