サイズを大きくする理由は、写真を大きく見せたいからです。僕ら編集スタッフは現状のサイズも気に入っていて、だからこそずいぶんと長い間このサイズを続けていて、みんなにもJAPANといえばこのサイズ感というのがすっかり馴染んでいるとは思うのですが、だからこそ「さらにもっと写真をダイナミックに、スケール感豊かに見せたい」という欲求が生まれてきました。それと、音楽、アーティストに触れる機会がどうしてもスマホがメインになりがちな今の生活環境の中で、少しでもフィジカルな「紙とインク」の感触を通して、しかも大きなサイズで音楽の世界と触れ合ってほしいという気持ちが大きくなってきたというのもあります。なのでぜひ期待していてください。定価は上げず、据え置きにします。
思えば、今の(この号の)サイズにした23年前と今とではJAPANの読まれ方も大きく変わったのではないかと思います。あの頃、なぜ小さめのサイズにこだわったかというと、バッグに入れて学校に持って行きやすいから、という理由でした。そう、あの頃はまだ世の中にはスマホも無くて、学生も社会人も電車やバスやカフェでみんな雑誌を読んでいました。バッグに入れて持ち歩いて、学校や職場で読んでいました。「昼休みに買ったばかりのJAPANを友達と見せ合って、好きなアーティストのインタビューの話で盛り上がりました」というお便りが毎月たくさん来ていました。だから、写真はなるべく大きく見せたいけど、大判にすると持ち運びしにくくなるよな…ということで今のこのサイズにしたのです。でも今は電車やバスで雑誌を読んでいる人はほぼいません。みんなスマホを見ています。雑誌は部屋でゆっくりと、じっくりと楽しむものになりました。きっと次号からの大判サイズはそんな読まれ方にふさわしいのではと思っています。
今月の編集部はこの号を作りながら、同時進行でリニューアルに向けての作業もやっていました。過去の号に掲載した写真を拡大したりトリミングし直したり、タイトルや記事をレイアウトし直したりして試行錯誤を繰り返しながらニューバージョンのJAPANを作り上げていきました。とてもいいものになりそうです。特にやはり写真はとてもダイナミックで美しい見せ方ができそうです。期待しててください。来月号はぜひ手にとって、新鮮な気持ちで新しいJAPANの世界を味わってもらいたいと思っています。(山崎洋一郎)
