聴いたことあるやつだな、というところは外す。ダサいと思うことはしない。
置きに行ってる曲って普通に聴けるじゃないですか。礼賛はそこじゃない(川谷)
礼賛が、2作目となるアルバム『SOME BUDDY』をリリースした。デビューアルバムで打ち立てた、衝突し合う演奏に歌やラップが乗るスタイル──それは、いわゆるミクスチャーバンドともオルタナティブロックとも違う独自のチャレンジだった。
今作では、その礼賛らしさを基軸にさらに音楽性は多様に、そしてポップに進化している。本当に、特異なバンドだと思う。そして、インタビューを通してもそのユニークさはひしひしと伝わってきた。基本的に5人はリラックスしていて、打ち解けた関係性であることが感じられるのだが、とは言えくだけた印象はなく、どこかお互いにリスペクトし合っているような不思議な緊張感がある。
バンドの発起人である晩餐=川谷絵音(G)と、簸(ひられる)=木下哲(G)、春日山=休日課長(B)、foot vinegar=GOTO(Dr)の4人、そしてCLR(クレア)=サーヤ(Vo)が生み出すケミストリーがますます定型にとらわれないものになってきた今、『SOME BUDDY』を通してのバンドの進化を訊いた。
インタビュー=つやちゃん 撮影=Adi Putra
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年4月号より抜粋)
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