現在発売中のロッキング・オン2月号では、レディー・ガガの「ザ・メイヘム・ボール」ラスベガス公演のライブレポートを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
レディー・ガガの「ザ・メイヘム・ボール」ツアーは7月16日の夜、ラスベガスのT‐モバイル・アリーナで幕を開けた。この初日の公演では、ガガが心の内に抱える悪魔や過去、そしておそらくはエゴを象徴していると思われるものと直面する瞬間があった。その場面はライブの終わり近く、“ミリオン・リーズンズ”のパフォーマンス冒頭で訪れた。この時、彼女は赤いレースのアンサンブルに身を包んだダンサーと指を絡ませてステージに登場した。ダンサーの衣装は、2009年にMTVビデオ・ミュージック・アワードで最優秀新人賞を受賞し、トロフィーを受け取った際に、ガガ自身まとっていたアレキサンダー・マックイーンのドレスを思い出させるものがあった。その後、この赤ずくめのダンサーはゴンドラの漕ぎ手となり、船に乗って新バージョンの“シャロウ”を歌いながらステージ上を移動するガガをエスコートした。そんな二人の道中を照らすのは、1基のランタンの明かりだ。「ザ・メイヘム・ボール」の初日公演で、この赤ずくめのダンサーはガガの過去を擬人化した存在としてたびたび登場した。これは彼女の現在と対照を成すものであり、導き手でもあった。ダンサーはガガがかつていた場所、そして紆余曲折を経てたどりついた現在地を、改めて知らしめる役割を担っていたのだ。2時間12分にわたるこの日のライブを通じて、ガガは自身の数十年のキャリアのさまざまな転換点を結び、深く掘り下げるストーリーを紡ぎ上げた。まさに息を呑むような、細かな点まで神経が行き届いた華麗なショーで、ガガに限って言えば「成功は決して偶然の賜物ではない」ということを改めて知らしめるものだった。彼女が持つ多彩な才能、そしてさらに重要なことに、それらの能力をたゆまず磨き上げてきたことを証明する、見事なライブだった(ライブの終わりに表示されたエンドロールで2度、自身の名を演出総責任者としてクレジットしていたことにも、彼女自身のそうした思いが十二分に表れていたと言えるだろう)。(以下、本誌記事へ続く)
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