現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』9月号に椎木知仁(My Hair is Bad)が登場!バンドとソロは別なんですよね。「殺してくれー」って言ってきてる人たちを撫で回しちゃう瞬間もある。でも僕はあの空気づくりを本気でやってます
椎木知仁(My Hair is Bad)、初めて語るソロについて、初の海外、そしてマイヘアのこれから
インタビュー=古河晋 撮影=Jay Fang
椎木知仁の弾き語り作品は今までアルバムが2枚、インディーズから出ている。『ガイハンボシとアコギ』と『若者たち』。アリーナ規模でワンマンをできるMy Hair is Badのフロントマンでありソングライターのソロ作品にしては、あまり知られていない。
しかし楽曲のクオリティは異様に高い。椎木がその才能をふんだんに爆発させた楽曲がこの2枚には詰まっている。でも、椎木はこの弾き語りソロに関しては知られることに重きを置いた活動をしてこなかった。今さらだけど、ほんとわがままな男だ。
でも、これらの曲を独り占めするように人知れず聴きしゃぶってきたうちらもたいがいわがままだ。My Hair is Badというバンドもたいがいわがまますぎるロックバンドだけど、そこにもおさまりきらないくらい質の悪い極上のわがままがまんま「歌」になっている。
でも2023年、そんな椎木ソロのすごさも自然な成り行きで多くの人に知られようとしている。
8月5日にROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023のGRASS STAGEトップバッターとして出演、8月15日にはロンドンのアビーロードスタジオで収録したアコースティックセッションが「ABEMA」でライブ配信。これはきっとなんらかの来るべき時で、それは椎木知仁にとってもMy Hair is Badにとっても美しい始まりになるはず。ギターを爪弾いている時の椎木にわりと近い空気をまといながら語ってくれたこのインタビューから、それを感じてほしい。(古河晋)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年9月号より抜粋)
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