【JAPAN最新号】坂本真綾、初のデュエットアルバムと今の思い、デビュー25周年の挑戦を語る

【JAPAN最新号】坂本真綾、初のデュエットアルバムと今の思い、デビュー25周年の挑戦を語る

たくさんの人に聴いてもらいたいとか賞が欲しいとかじゃなくて、
自分がめざす最大のご褒美は、自分で自分をいいと思える表現に近づくこと

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号に坂本真綾が登場!

初のデュエットアルバムと今の思い、デビュー25周年の挑戦を語る

インタビュー=小栁大輔 撮影=CHITO


デビュー25周年、初のデュエットアルバム。フィーチャリングアルバムではなくて、デュエットアルバムというのがいいし、坂本真綾らしいと思う。「一緒に、少し歌ってみません?」ではなくて、「一緒に、ガチで歌ってみません?」という作品に、実際なっていて、磨き抜かれたテクニックの応酬もスリリングなら、それぞれのボーカリストが追求してきた音楽世界のぶつかり合い、重なり合い、混ざり合いが連続した瞬間として押し寄せてくる体験は得難く、なるほど、四半世紀の円環を回って今再びたどり着いた喜びのようなものが今、この作品を坂本真綾に作らせたのだなと思う。

the band apartの原昌和、井上芳雄といった盟友から、h-wonderこと和田弘樹、堂島孝平土岐麻子la la larksの内村友美といった親交のあるアーティスト、そして、小泉今日子まで。特に小泉今日子との“ひとつの屋根の下”では敬愛する先輩が歌う主旋律に気持ちよく寄り添い、色を引き出していく坂本の、これまた一皮剥けた瑞々しい歌を聴くことができる。何度も何度も新しく、ゼロから可能性を積み重ねるひとりのシンガーになることができる――。デビュー25周年の現在地を謳歌するその姿は、音楽家が、そして音楽に触れながら生きていく僕たちが日々を重ねていくための、なにかとても大事なものを教えてくれている。(小栁大輔)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年5月号より抜粋)



【JAPAN最新号】坂本真綾、初のデュエットアルバムと今の思い、デビュー25周年の挑戦を語る - 『ROCKIN’ON JAPAN』2021年5月号『ROCKIN’ON JAPAN』2021年5月号
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