現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』1月号にストレイテナーが登場!20年間に区切りをつけて、化ける作品にしたかった。で、作れたんじゃないかな
2年7ヶ月ぶりのアルバム『Applause』で、次なるディケイドへ――ホリエアツシ、語る
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=中野敬久
曲が生まれる→バンドで解釈する→それをレコーディングする→ライブで再現する、というのが多くのロックバンドの基本セオリーだ。
だが今回のストレイテナーの新作は、曲が生まれる→バンドで曲を発展させる→曲が生まれ変わる→それをレコーディングする→果たしてライブではさらにどうなる?というフローで制作された(ざっくり言うとね)。
こうすることによって、バンドのいつもの手癖から脱皮できるし、曲の可能性が広がるし、ライブの可能性も更に広がるから、力量のあるベテランバンドにとってはものすごく意義のある挑戦だったはずだ。そして、実際に新作『Applause』は、その成果が画期的なまでにはっきりと伝わる傑作アルバムとして仕上がった。ストレイテナーというバンドの定義や、これからの行き先すら変えてしまうほど、重要な1枚だと思う。
ただし、このやり方には時間と労力が必要だ。定番のやり方を捨てて1曲ずつと素手で向き合うわけだから。コロナ禍においてだからそれが可能だったという面もあるだろう。その辺の事情も含めてホリエアツシに訊いた。(山崎洋一郎)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2021年1月号より抜粋)