現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号にCreepy Nutsが登場!自分らの実力でいろんなものを見返してきたし、いろんなものと戦ってきた。
その自覚があるからこれが言えたんです(R-指定)
激動と躍進の季節を経ての傑作『かつて天才だった俺たちへ』をふたりが生むまで
インタビュー=小川智宏 撮影=オノツトム
Creepy Nutsの2019年は、いろいろな意味でブレイクスルーの1年だった。R-指定は残念ながら今年6月で終わってしまった『フリースタイルダンジョン』で般若からラスボスの座を受け継ぎ、DJ松永はラジオパーソナリティとして人気を博す一方でDJの世界大会で見事優勝。前作『よふかしのうた』を引っさげてのワンマンツアーは19ヶ所すべてがソールドアウトし、テレビで彼らを目にする機会も間違いなく増えた。もともとヒップホップカルチャーに馴染めないふたりが己のスキルを頼りに戦い続けてきた、というのがこれまでのCreepy Nutsの物語だったとするなら、ここからは大げさにいえばヒップホップそのものを背負ってポップシーンに斬り込んでいく時なのだと思う。新作『かつて天才だった俺たちへ』はまさにその狼煙。菅田将暉とコラボした“サントラ”からラッパーとしての自負をユーモアたっぷりにぶちかます“耳無し芳一Style”、力強いメッセージを込めた“かつて天才だった俺たちへ”まで、どの曲にも現状への手応えと野心が溢れている。(小川智宏)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2020年10月号より抜粋)
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