人間椅子が、今月19日に赤坂BLITZで全国ツアー「怪談 そして死とエロス～リリース記念ワンマンツアー」の最終公演を行った。

18:30を少し回った頃に場内が暗転すると、和嶋慎治(G & Vo)、鈴木研一(B & Vo)、ナカジマノブ(Ds & Vo)の3人が登場。1曲目の“雪女”にオーディエンスはいきなり心を鷲掴みにされ、続く“地獄の球宴”で場内の一体感が増していく。「おかげさまで、大入り満員ですよ！」と叫ぶ和嶋に応えるオーディエンス。ライヴでは、最新作を主軸にしながらも、“遺言状放送”などのレアな楽曲も飛び出し会場は大いに沸いた。

MCでは、今回のツアーに合わせて和嶋がレスポールを購入したエピソードをきっかけにガンズ・アンド・ローゼズの“Sweet Child O’ Mine”を即興で演奏。3人のサービス精神に、オーディエンスは満面の笑みを浮かべていた。その後は、観客が拳を突き上げてサビを大合唱する“恐怖の大王”、鈴木がハンドマイクで観客を煽動する“冥土喫茶”、ナカジマがヴォーカルをとる“超能力があったなら”などをパフォーマンス。本編の最後は、“人面瘡”、“針の山”を演奏し会場を揺らした。

アンコールでは、和嶋が「60歳になっても、70歳になっても、命のある限りバンドをやり続ける所存であります！」と高らかに宣言し、“新調きゅらきゅきゅ節”、“地獄”と畳みかけた。2度目のアンコールでは“なまはげ”を演奏。賞賛の声が鳴りやまないツアーファイナルとなった。

なお、人間椅子は、2016年4月17日（日）にEX THEATER ROPPONGIで「続・怪談 そして死とエロス」と題した追加公演を開催することが決定している。この公演では、今回のツアーで披露されなかった曲やレア曲がパフォーマンスされるという。さらに、2016年6月15日（水）には新宿LOFTで戸川純とのツーマンライヴが、7月には全国ワンマンツアーが予定されている。

セットリストは以下の通り。

●セットリスト
1. 雪女
2. 地獄の球宴
3. 眠り男
4. 遺言状放送
5. 三途の川
6. マダム・エドワルダ
7. 恐怖の大王
8. 芳一受難
9. 黒百合日記
10. 冥土喫茶
11. 黒猫
12. 超能力があったなら
13. 人生万歳
14. 人面瘡
15. 針の山
EN-1
16. 新調きゅらきゅきゅ節
17. 地獄
EN-2
18. なまはげ