「LIVE SPARKS!」では、今注目すべき新進気鋭のアーティストのライブレポートをお届けします!アリーナ規模でライブを繰り広げている景色がありありと目に浮かぶ。3月8日、東京・Zepp Shinjukuで観た「キボウカクメイ」は、harhaにとってまだ3度目のワンマンライブでありながら、そう言いたくなる完成度だった。
中盤“ボクラノ(Remix)”ではレーザービームが飛び交い、会場全体を囲うLEDスクリーンまで輝かせてダンスミュージックを響かせた。そこからヨナべの「行くぞ!」という一声を架け橋に、「おい! おい!」とシャウトが湧く“草緑”へと軽やかにジャンルを横断していく姿は勇ましかった。
ハイライトのひとつは、“素描”。ブラウン管テレビに流れる昔のホームビデオを観ながら口ずさむ女性の映像を、スクリーンに投影しながらの披露だった。裸の心にタッチするヨナべの歌とともに強烈に惹き込まれた約4分半の中で、自分の過去を思い返した人、蓋をしていた感情や記憶が解放された人、もしくは映像の物語を思い浮かべた人がいたことだろう。harhaの音楽には、こうして聴き手の想像を掻き立てる装置がたくさん施されている。そのうえで、ハルハが丁寧に綴る歌詞とヨナベの歌声は、それぞれの喜びも悲しみもモヤモヤも、すべてを受け入れる大きな器として機能する偉大な力がある。そして、曲によって分量は違えど、どの曲にもライブタイトルに入っている「キボウ=希望」のエッセンスが込められているのは、ふたりからリスナーへの愛の表れだ。
「また会う日まで、それぞれの人生の位置について、ON YOUR MARKSで、harhaの曲と一緒に楽しい日々を過ごしていてください」──これはヨナべが最後に言った言葉だ。harhaは、あなたの日々が少しでも愛せるものになるように、と願っている。10月には東阪ツアー「ON YOUR MARKS!」を開催することを発表。5月2日にはJAPAN JAMに登場する。「あなたと歩んでいくシネマティック・ポップス」が目の前でドラマチック立ち上がるライブを体感してほしい。(矢島由佳子)
ONE MAN LIVE「キボウカクメイ」
2026.03.08 Zepp Shinjuku
●セットリスト
01. choose1
02. 争奪最前戦
03. 浪漫⼈
04. ラブハイプマン
05. GOODLUCKSTORY
06. アルテルテ
07. ステレオタイプライター
08. 素描
09. realise Life
10. ボクラノ(Remix)
11. 草縁
12. made in 君
13. ⼈⽣オーバー
14. ベイカーベイカー
15. Forever Never Forever
16. ハイホーホー
17. マスカレード
18. あやつなぎ
19. ふうらい
●リリース情報
『Forever Never Forever』配信中
●ライブ情報
one man live tour「ON YOUR MARKS!」
【東京】2026年10月4日(日) Spotify O-EAST
開場 17:00 / 開演 18:00
【大阪】2026年10月30日(金) yogibo META VALLEY
開場 18:00 / 開演 19:00
¥7,200(ドリンク代別途必要)
提供:株式会社SDR
企画・制作:ROCKIN'ON JAPAN編集部