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Vaundyの新曲ラッシュが止まらない。まず“飛ぶ時”は、逆境の中を突き進んでいくような躍動感溢れるロックナンバーだ。抱えた痛みは血肉となって自分の中から消えることはないけれど、だからこそ今の自分が作られている。それを忘れずに「明日へ向かおう」と力強く手招きしてくれる。一方、“イデアが溢れて眠れない”は、こんな曲名を思いつくのはVaundyだけだと断言できるほど、タイトルのインパクトが絶大。一見難しそうな印象を受けるが、温かな手触りである。ヒットメイカーとしての圧倒的ポップネスが炸裂したアレンジと子どもの声のコーラスに導かれ、雲の上で遊んでいるような夢心地な音世界が広がっていく。自分の中から無意識に湧き上がる純粋な言葉=思考こそ、時空も運命も超えて大きな未来を描くことができるという、常に思考を巡らせてあらゆるクリエイティブへと昇華させているVaundyらしいエールソングだ。この2曲があれば、困難に立ち向かうときも、新たな一歩を踏み出すときも、私たちはきっと無敵だ。(有本早季)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年6月号より)
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