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4月にメジャーデビュー曲“Bouquet”をリリースした際、RIRIKOは「この曲に詰め込んだ過去と現在が、また新しい未来になりますように」とコメントした。過去作の歌詞がセルフオマージュされた同曲は、まさにこれまでの軌跡を束ねた花束だった。その「新しい未来」として届けられた最新EPが曖昧な状態を意味する『In Liminal』だ。各世代の狭間にいるNELKEだからこそ描ける未完成なグラデーションを歌った一枚である。作中には《足りなさ抱えたまま》《大人にもなる》(“Bouquet”)といった成長の過程にある葛藤や、《まだ寝ていたい/起きていたい》(“Chapter”)というどっちつかずな感情など、随所に様々な曖昧さがちりばめられている。白黒つけることを求められがちな世の中だが、曖昧さや移り変わる過程にこそ美しさがある。メジャーデビューというスタートラインに立ったばかりのNELKEもまたその境界線で足掻いているからこそ、不完全すらも肯定し、美しい景色に変えてくれる。彼らの音楽に私たちは救われる。(伊五澤紗花)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年8月号より)『ROCKIN'ON JAPAN』8月号のご購入はこちら
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