【インタビュー】10周年ツアーで全国行脚中のデラックス×デラックス。新曲“キンレンカ”と過去最大規模のSGCホール有明公演への意気込みを語る!

【インタビュー】10周年ツアーで全国行脚中のデラックス×デラックス。新曲“キンレンカ”と過去最大規模のSGCホール有明公演への意気込みを語る!

昭和歌謡に根差した音楽性を軸に、自由な発想を華麗に開花させている沖縄出身のバンド・デラックス×デラックス。2023年に拠点を東京に移す前からファン層が着々と広がり、「SNS総フォロワー数73万5000人」「TikTok770万いいね」という数字は現在も伸び続けている。公式YouTubeチャンネルの登録者数は、先日20万人を突破した。総体重555kgのアサガオ(Vo)、スイレン(G)、スズラン(B)、サクラ(Dr)+パフォーマーを務めるSPのシダ(上手守備)、ラシ(下手守備)、コク(中央守備・DJ)──というユニークな編成、視界からはみ出しそうな佇まいの7人組は、全国各地を巡る10周年を記念した「和気藹愛ツアー」で、ますます存在感に磨きをかけている。規格外の要素が満載のバンドだが、鳴り響かせるサウンド、繰り広げるダンスパフォーマンスは超一級。曲を聴き、ライブを観れば、それが本当によくわかる。最新曲“キンレンカ”、7月20日にSGCホール有明で開催される過去最大規模のライブについて、メンバーたちに語ってもらった。

インタビュー=田中大


全部乗せ、好きなんです。詰め込めるだけ詰め込むっていう。そのほうが情報量とカロリーが多いので(アサガオ)

──新曲の“キンレンカ”はライブで盛り上がりそうですね。

アサガオ 今、回っている10周年のツアーのテーマが「和」なんですよ。それを踏まえた曲をサクラちゃんに作っていただきました。

サクラ アサガオが自分たちの好きな曲として“一夜一夜に人見頃”を挙げていて。あれは和っぽいメロディだけど、音色はそんなに和っぽくないんです。なので、音色や展開も含めた全体が和っぽく見えるものをイメージして曲作りにとりかかりました。

アサガオ あたし的には「10年間、やり続けた」という部分を歌詞に入れたくて。「いろんな思い出たちを引っ提げて世界に羽ばたいていくよ」みたいな。各メンバーのシンボルや要素なども歌詞に入れてます。歌詞を書いていた頃、「世界でライブをしたい」みたいな気持ちが特に強かったので、その気持ちもすごく入ってますね。

──海外のリスナーからの反応は、届いてきていますか?

アサガオ はい。数年前からTikTokを中心に海外の方々からすごく観てもらえるようになっていて。“一夜一夜に人見頃”は特に海外で伸びて、100万回再生行った初のオリジナル曲なんです。そういうのも含めて、「海外に挑戦するなら、こういう系統だな」と。昭和的な要素もあるんですけど、和の要素、アニソンっぽい今風のJ-POPの要素も入れているので、「J-POP全部乗せセット」みたいな。全部乗せ、好きなんです。詰め込めるだけ詰め込むっていう。その方が情報量とカロリーが多いので。


スイレン この曲はオリジナル曲で初めて沖縄的な要素が入ってきていますし、いろんな方々のご協力があってできた曲なので、そういった意味でも「10周年」というのが集約された感じがありますね。

──きいやま商店のリョーサさんの三線とスイレンさんのツインソロも聴きどころです。

スイレン 僕が仮のギターソロを作ったあとに、リョーサさんが参加して「こういうソロになるよ」というのを聴かせていただいたんです。2、3日くらい「ギターは、どうアプローチすればいいんだろう?」と考えて、やっとお互いの住み分けができているソロになりました。「三線が鳴ってる時にギターの単音を鳴らさない」というのを基本にしています。三線が弾いている時は和音を鳴らして、存在を消すんです。そして、三線が鳴ってない時は自分が出ていくという住み分けです。

──ギター同士のツインハモみたいなのは、なかなか難しいんですね。

スイレン そうなんです。三線は弦がナイロンで音が丸っこいので、一緒に鳴らすとどうしてもぶつかっちゃう部分が出てくるんですよね。ギターのほうが音が硬くて、前に出ちゃうので。

スズラン メロディと歌詞のきれいさがピカイチの曲でもありますよね。だから、ベースは歌に寄り添ったプレイをできるように心がけました。和風なノリ、祭囃子の跳ね感もあるので、そこが強くなるパートはできるだけ寄り添うようにして弾いてます。

アサガオ この曲はツアーが始まった2月からライブでやっていて、扇子を振る振り付けにしてるんですよ。

シダ お客さんも一緒に扇子を振るようにしたくて、サビは簡単な振り付けにしています。それ以外のAメロ、Bメロ、サビに入る前は静と動、古典芸能の能とかの静の部分を意識しました。Bメロでは激しくなるので、祭囃子、よさこいチックなところを意識して、そこに扇子の開きと閉めの動作をうまく入れ込んで「和」を演出しています。

ラシ この振り付けは「ダンス」というよりは「舞い」みたいなイメージですね。もともとふたり(シダとラシ)が持っているストリートダンスの軸とはまた別のパフォーマンス、表現になっています。

アサガオ ポージングが多めで、きれいなんです。

シダ 「型」的な部分が多いので、ストリートダンスというジャンルからは逸脱している感じです。

ラシ そういうほうが日本人のお客さんは踊りやすいのかなと。

コク 自分がやるのはサビくらいで、あんまり振りはないんですけど、お客さんが踊りやすいようにしています。普段、扇子を使って踊ることはないでしょうから、わかりやすく一緒に踊れるようにずっと扇子を振り続けています。そういうのをずっと続けてたら、「ここで扇子で遊べばいいんだ」と伝わって、一緒にやってくれるお客さんが増えていきました。今はすごい一体感が生まれていて、扇子を使って大成功だったなと感じています。

【インタビュー】10周年ツアーで全国行脚中のデラックス×デラックス。新曲“キンレンカ”と過去最大規模のSGCホール有明公演への意気込みを語る!

いろんな花を調べていたときに見つけたキンレンカの花言葉が「勝利」だったんです。「かっこいいなあ」と思って(アサガオ)

──この曲はお花のキンレンカがモチーフですが、どういう経緯で出てきたものなんでしょうか?

アサガオ サビのメロディをもらった時に、「最初の5文字はタイトルになるだろうな」と思ったんです。それで、いろんな花を調べていたときに見つけたキンレンカの花言葉が「勝利」だったんです。「かっこいいなあ」と思って。響きもよかったですし。あと、キンレンカはブラジルが原産国のお花らしくて。個人的な話なんですけど……あたし、母方のおじいちゃんがブラジルに住んでいたことがあって、ブラジルの話をよく聞いてたんです。結構ブラジル料理を食べて育っていて。母方の実家に行くと、すごくブラジル料理が出てくるので。そういうのもあって、キンレンカにはすごくルーツを感じて、「ぴったりじゃん!」と。それで、サビの頭の5文字とタイトルを“キンレンカ”に決めました。


──ブラジル料理って、どんな感じなんですか?

アサガオ 豆を煮たフェジョンっていうお料理とか。

サクラ チリコンカンみたいな?

アサガオ そう。豆の塩煮みたいな。ごはんにすごくかけられるんですよ。「かけてください」と頼まれてるわけじゃないけど(笑)。栄養価が高いし、美味しいんです。

──ブラジルに特別な想いがあるんですね。

アサガオ そうなんです。戦後にブラジルに出稼ぎに行く人が多くて。みんな農業をしに行くんですけど、おじいちゃんは「農業だけじゃだめだ」と、土地の売買をして一発当てて帰ってきたんです。

──かっこいい!

アサガオ かっこいいですよね。その行動力をあたしは引き継いでると思ってるので。そういう意味でもキンレンカはぴったりだなと思ってます。

──ブラジルは日系人がたくさんいますし、日本の音楽やアニメとかに関心がある人が多いらしいです。デラデラの音楽がブラジルにも届いたらいいですね。

アサガオ 相性いいと思います。我々の持ってるお祭り感も受け入れてもらえるような気がするので。

──サンバカーニバルが似合いそうです。

アサガオ いつかやりたいですね。ライブ中にサンバダンサーたちが横から出てくる演出とか(笑)。既存の曲とかもサンバアレンジにしてみたいですね。

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次のページ「10周年」がテーマなので、ウチらのルーツ的なものも全部盛り込みたくて、沖縄の要素も入ったんです(アサガオ)
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