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全国ホールツアーに乗り出したVaundyがリリースした新曲は、この7月より放送中のTVアニメ『光が死んだ夏』オープニング主題歌となる“再会”。アートワークは、原作者のモクモクれんが同曲を聴いて描き下ろした。ミステリアスにリフレインするシンセのフレーズに導かれた楽曲は、太いベースラインの響きも印象的なロックチューンだ。『光が死んだ夏』のストーリーはまさに奇妙な再会から始まるのだが、ホラー／サスペンスタッチのストーリーを視界に収めながらも、Vaundyは独自の切り口でこのテーマ曲のムードを構築しているように思う。とりわけ印象深いのは、《もし》を反復する切実なブリッジ部分から、突き抜けるようにキャッチーな響きをもたらすコーラス部分へのダイナミックな跳躍だ。ここでは、あのアートワークで自身の前髪越しにヒカルを見つめる佳紀（ともに『光が死んだ夏』の主要キャラクター）の視線と、胸の内に渦巻く困惑や強い願いといった感情のうごめきに焦点が当てられているのだ。（小池宏和）（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年9月号より）
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