コートニー・ラヴ、今年になって、まともなオルタナティヴ・ロックは3枚しかリリースされてないと語る

コートニー・ラヴ、今年になって、まともなオルタナティヴ・ロックは3枚しかリリースされてないと語る

6月20日のフィラデルフィア公演からホールではなく自身の名義でツアーを開始したコートニー・ラヴだが、今回のツアーの趣旨や今後のリリース、かねてから執筆中だとしていた回想記について明らかにしている。

現時点でコートニーは北米ツアーを8月まで予定しているが、ツアーを「I’m Still Alive(まだ生きてるわよ)」ツアーと命名し、レアな楽曲やカヴァーなども披露していく予定だと『ローリング・ストーン』誌に語っている。また、先頃コートニーは傑作シングルを書き上げていてすぐにでもリリースしたいとも語っていて、それはどうなってしまったのかという問いに次のように答えている。

「それは出すつもりだったのに出してなくて、じゃあいつ出るのかというと、回想記と一緒にクリスマスにリリースすることになったの。だから、新作もこのタイミングではなくなって、このツアーも『I’m Still Alive』(まだ生きてるわよ)っていう名前になったわけね。すごくかっこいいカヴァーとか、滅多にやらないレアな曲もある程度披露していけたらと思うんだけど」

さらに新曲については次のように解説している。
「あなたにも送った音源は"This Is War"となっていたはずだけど、これは完璧だから。でも、タイトルはね、"Wedding Day"というものになったの。B面曲が"California"といって、曲を"California"と名付けたらこれは名曲じゃなくちゃならないし、実際そうなの。それからまた、いったんレコーディングした12曲のうち、もう2曲がすごく出来がいいのね。だから、4曲揃ってるわけで、わたしもすごく目が厳しくなってるのね。今のわたしには非の打ちどころのないレコードを作る必要があるから。作業はすぐにでも取りかかれるから、ツアーが終わったらそのままレコーディングに入ることになると思う。今はね、この作品に見合うレコード契約にありつくことに専念しているのね。とにかく、今年に入ってからまともなオルタナティヴ作品は4作品しか出てなくて、っていうか、3枚か、そのうちのクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジとヴァンパイア・ウィークエンドは同じ範疇に入る感じで、もうひとつがフォール・アウト・ボーイなのね」

なお、コートニーはツアー中に披露するレア楽曲としては1994年の『リヴ・スルー・ディス』からの“クレジット・イン・ザ・ストレート・ワールド”や04年の『アメリカズ・スウィートハート』から4、5曲考えていると語っている。

また、自身とグランジの関係についてコートニーは、当時ホールはレッド・ホット・チリ・ペッパーズと同等にしかグランジとしては認められなかったと語っていて、次のように説明している。
「わたしたちがグランジであることは許されないことだったのね。グランジはあの時のムーヴメントだったからその一部になりかったんだけど、誰もわたしたちのことは入れてくれなかった。チリ・ペッパーズがあの特異さゆえに孤島のような存在になっていたように、ホールも孤島になっていたわけ。あの頃は、あとナイン・インチ・ネイルズやスマッシング・パンプキンズも似たようなことになってたと思うな」

なお、コートニーは現在自身のバンドのギターを務めているミコ・ラーソンが4曲のシングル候補曲のうちの一部のリフを書いているとも明かしていて、ミコとのタッグもすでに8年に及んでいると説明している。それはもうホールの初代ギターのエリック・アーランドソンと同じだとコートニーは力説していて、「というわけで、わたしにノスタルジア(ホールのオリジナル・ラインナップ再結成)を期待している人たちはさっさとそれを乗り越えた方がいいわね。絶対にありえないから」と断定している。
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